WebminはLinuxの設定をブラウザから行えるようにするためのオープンソースのソフトウェアです。
RaspberryPi固有の設定はraspi-configから行いますが、webminではLinux全般の設定や、SambaやMysqlなど主要ソフトウェアの設定まで行うことができます。
今回はRaspberryPi3でwebminをインストールする手順について紹介します。
rootパスワード設定
webminはrootでログインして利用しますが、RASPBIANはrootパスワードがデフォルトでは設定されていないため、ここで設定します。
ログインしたらrootユーザーに切り替えます。
sudo su
パスワードを変更します。
passwd 新しいパスワードを2回入力します。 Enter new UNIX password: Retype new UNIX password: passwd: password updated successfully
なお、この後の説明もrootユーザーで行いますので、再起動した場合は「sudo su」でrootに切り替えてください。
リポジトリの追加
apt-getでインストールできるようにするため、リポジトリに次の行を追加します。
nano /etc/apt/sources.list 以下の行を最後に追加 deb http://download.webmin.com/download/repository sarge contrib
リポジトリ用の鍵の登録
リポジトリを追加しただけでは利用できません。公開鍵を取得して設定します。
wget http://www.webmin.com/jcameron-key.asc apt-key add jcameron-key.asc
インストール
apt-getでインストールできます。2017/05/01現在での最新は1.840 です。
apt-get update apt-get -y install webmin
ログイン
ブラウザからhttpsで、RaspberryPiのIPアドレスをポート10000で開いてください。
https://IPアドレス:10000/
SSL証明書をインストールしていないのにhttpsで開こうとしたので警告が表示されます。画面はChromeですが、どのブラウザでも同じように警告が表示されます。利用には影響しないので「詳細設定」をクリックしてください。
さらに「~にアクセスする(安全ではありません)」をクリックしてください。
ログイン画面が表示されたら先ほど設定したrootのユーザーとパスワードを入力して「Sign in」をクリックしてください。
最後に日本語化します。画面左のメニューから以下を設定します。
「Webmin」→「Change Language and Theme」
Webmin UI : Personal choice を選択
language : 「Japanese(JA_JP.UTF-8)」を選択
終わったら「Make Changes」をクリックして、doneと表示されたらログインし直します。
ログイン時の警告表示を消すためにSSLは無効にします。
「Webmin」→「Webmin設定」→「SSL暗号化」
可能であればSSLを使用可能にしますか?:いいえ