RaspberryPi3でCentOS7を動作させる方法を紹介します。
RaspiberryPiで利用するOSは通常Debian系のRaspbianを利用しますが、Redhat系でしか動作しない場合はCentOSを利用します。ただし32bit版しかないため、サイボウズやデスクネッツなどの64bitを必要とするソフトは動作しません。
OSイメージを入手
CentOSのOSイメージは下記ページからダウンロードできます。
http://mirror.centos.org/altarch/7/isos/armhfp/
「・・・RaspberryPi3.img.xz」をクリックしてファイルをダウンロードします。
7zipなどでファイルを展開してください。ファイルの中に入っているimgファイルがOSイメージのファイルです。microSDカードにOSイメージを書き込む方法を参照して書き込んでください。
電源を入れる
- イメージを書き込んだmicroSDカード(容量は8GB以上で、Class10のもの)をRaspberryPiにセット
- LANケーブルを接続(DHCPが稼働しており、インターネットに接続できること)
- HDMIケーブルとモニタを接続
- 最後に電源コードを接続して電源ON
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セットアップ
プログラムを最新にする
yum -y update
タイムゾーンを日本に設定する
timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
日本語キーボードを有効にする
localectl set-keymap jp106
nanoエディタをインストール
yum -y install nano
SELinuxを無効にする
nano /etc/selinux/config 以下を設定する SELINUX=disable
IPアドレスを固定にする
nmcli connection modify eth0 ipv4.method manual
IPアドレスとサブネットマスクを設定。ここではIPアドレスは192.168.10.124、サブネットマスクは255.255.255.0を設定します。
nmcli connection modify eth0 ipv4.addresses 192.168.10.124/24
デフォルトゲートウェイを設定。通常はルータのIPアドレスになります。ここでは192.168.10.254に設定しています。
nmcli connection modify eth0 ipv4.gateway 192.168.10.254
DNSサーバを設定。ここではGoogleのDNSサーバ8.8.8.8を設定します。
nmcli connection modify eth0 ipv4.dns 8.8.8.8
microSDカードの領域を拡張
/usr/local/bin/rootfs-expand
再起動して完了
reboot